「あの男はバンカーじゃないんだ。ただのバーカ」

「半沢直樹」終了。

今回は、本来一銀行員が対抗できる範囲を大きく超えた政府権力≒与党の悪徳幹事長が相手だけに、悪人以外がすべて寝返ることですべてが解決するところにツッコミどころ満載でしたが、それも含めて楽しんでこその「半沢」なのでしょう。ただ、悪徳幹事長に恫喝された後、どこに出向を言い渡される予定だったのかが気になります。「東京中央クレジット 八丈島支店長」とか楽しそう。

それにしても、悪徳幹事長はどうして帝国航空の債権放棄を発表する(予定の)記者会見に出席したのでしょうか。担当大臣の小池蓮舫(今日は三原じゅん子分まで加わりましたがw)、タスクフォース代表の乃原弁護士は分かるとしても、与党の党務の実質的責任者(たぶん)にすぎない悪徳幹事長があの場に出てくる理由がないような気がするのですが。。。あと、海外銀行とはいえ自分名義の預金で100億8000万円の出入金って、不動産取引にはダミー会社を使っていたのに、肝心のそこで自己名義の口座を使ったら台無しでしょう。そこは権力を使ってでも他人名義や架空名義の口座を確保しないと。。。

まあ、どうあっても最後の最後に小物感を丸出しにしてしまうのは、「敵役」の悲しさです。ちなみに、悪徳幹事長役は、最初、柄本明ではなく小日向文世にオファーしていたというネット記事がありました。「真田丸」の秀吉を思うと、それはそれで納得の配役です。

頭取は、結局悪に屈服してはいなかった・・・とのこと。しかし、悪徳幹事長に資料を「決定的ではないから」渡したといっても、それによって悪徳幹事長から得たものは何もなく、結局半沢たちに丸投げ。与党幹事長、大臣らとの共同記者会見に出席予定だったのに、次長に丸投げして同行すらしないというのはいかがなものでしょうか。記者会見自体は乃原弁護士の仕切りだったっぽいので、あの場で異常を察して、頭取が来ないことを理由に会見自体を中止されるおそれは十分あったわけです。

あとは、前回人気が出てしまった大和田取締役までいい人にしてしまいました。前シリーズで不正融資によって私腹を肥やしていたことが明らかになった、いい人。人気があるって、いいなあ。。。

対照的に、ロースクール組の星だったはずの乃原弁護士は、「強要未遂で弁護士会を退会処分(退会命令?)」となってしまい、弁護士資格を失ってしまったそうです。果たして何が「強要未遂」だったのか、よくわかりませんでした。タスクフォースの一員として銀行団に債権放棄を迫ったことだとすれば、タスクフォース前提の意思決定にこそ責任があり、一個人の責任をどうこう言うべき筋合いではないと思うのですが。彼の場合、恫喝やパワハラをやりまくってそうなので、そちらでの懲戒と言われれば納得できるような気がします。

今回で原作を使い切ってしまった(今月発売の新作は、前シリーズより前の時代のいわば「半沢直樹 zero」)ようなので、このメンバーで新シリーズを制作することはもうないでしょうが、まさに「令和の勧善懲悪劇」でした。ただ、あれを見て銀行員に憧れる若者は、いない気がします。。。

 

平和を望む笑六法

高梁の死体遺棄事件は、被疑者の強盗殺人による再逮捕という新展開を迎えました。もし強盗殺人で有罪になった場合、法定刑は死刑か無期懲役しかありません。それにしても、殺害方法が生き埋めって・・・((((;TДT))))

そういえば、岡山地裁で直近に無期懲役が出た事件ってなんだっけ・・・と思って調べてみたら、暴力団抗争で敵対組織の若頭を射殺したヒットマンに裁判員除外決定の上で言い渡された判決でした(1審判決2017.1.30)。裁判員裁判での無期言い渡しとなると、2002年に同居男性を殺して金品を奪い、10年間逃走していた老女の強盗殺人事件があっただけのようです(1審判決2013.7.30)。死刑も1件あったわけですが、総体としては重大犯罪が少ない県なのでしょうか…。

明日は当番の日。岡山の平和を願っています。

「柴門・・・」

今さら「ノーサイド・ゲーム」を見ています。

第9話の

「生きていくのは、つらいなぁ……」(´;ω;`)

が心に染みる。。。

アマチュアラグビーのはずのトップリーグ(ドラマ内ではプラチナリーグ)所属の実業団チームがJ2上位並みの年間予算を使っているとか、1年間の改革に成功した結果J2より客を集めているとか、日本選手権はどこに行ったとか、監督が竹野内豊じゃないとか、いろいろ野暮なツッコミどころはあるのですが、そんなことはどうでもいいほどに泣けます。それにしても「馬と鹿」は名曲。

 

民主主義の絶対真理

優勝に向けて巨人がマジック減らしに爆走する中、順位表を見ていて不審に思ったことがひとつ。

「な ぜ 阪 神 が 2 位 に い る の か」

ゲーム差で言えば首位巨人より最下位に近いとはいえ、セ・リーグで巨人以外に貯金があるのは阪神だけだとか、巨人以外の全球団に勝ち越しているとか、意外なことばかりです。開幕直後は3勝11敗だったはずなので、その後は37勝26敗できているということです。・・・たいしたもんじゃね?

その割に、セ・リーグの6人の監督の中では、明らかに矢野監督が一番叩かれています(次がラミレス)。阪神ファンは矢野監督に土下座して詫びろ・・・と思いますが、古いだけの歴史の中で日本一になったことが一度しかなく、リーグ優勝の回数も、巨人どころか、後から創設された中日、広島、ヤクルトにすら劣る(つまりはDeNAよりマシなだけ)阪神を、なぜか常勝球団のように勘違いしている人たちが多いだけに、そんな真理には興味も関心もないのでしょう。民主主義のレベルは、構成員のレベルを超えることはない以上、仕方がありません。

方谷駅の謎

備中松山城の城攻めが終わった後は、山田方谷関連の史跡をいくつかめぐってきました。

山田方谷というと、以前にも書いた通り、備中松山藩の破たんした財政を立て直しただけでなく、幕末の戦火から備中松山藩と民衆を救った幕末期の家老です。

http://aozora-law.info/blog/?p=1963

方谷が晩年に開いた塾の跡地にあるという伯備線の「方谷駅」は、駅舎が国の有形文化財に登録されている貴重な文化遺産なのですが、どこかで「秘境駅」に挙げられていただけあって、かなり不思議な空間でした。

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駅舎自体はロケにでも使えそうな風情と歴史を感じさせる風格をたたえているのですが、

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特別な改修工事をしている気配はないのに、改札をくぐってすぐの階段も、明らかに線路につながっている通路もことごとく封鎖状態で、ホームにはかなりの遠回りを強いられる謎の構造。。。ちなみに、線路がやたら高くなっているのは、両側のトンネルを掘った土砂の処分代わりに積んでいったらそうなったとか・・・。

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そもそも駅の周辺に民家はあまりなく、どうしてここに駅を建てようという気になったのか不思議ですが、駅名の由来は、当時個人名の駅名を拒否していた国鉄に対し、地元住民が

「西方(地名)の谷のそばにある駅だから」

というこじつけで「方谷」という駅名を提案し、採用させてしまったくらいですから、住民にとっては利便性より、そこを駅にすることにこそ目的があったのかもしれません。

ちなみに、駅舎の中には訪問者が名前と住所を記帳できる芳名帳があったので、好奇心で眺めてみたのですが、

「・・・市長、何やってるんすかwww」

半年ほど前の日付で、わが岡山市のO森市長の名前が、市役所の所在地の地番とともに記名してあったのですが、困ったことに、地番が微妙に間違っていました(正しくは岡山市北区大供1-1-1だが、芳名帳の記載は同大供1-1)。果たして本物なのか否か、偽物だとすれば誰がなぜそんなことをしたのか、妄想の翼が広がるに十分な書き込みでありました。

備中松山城登城記

高梁ネタが出たので、衝動的に備中松山城へ行ってみました。

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4連休の最終日で観光客も結構いて、登山バスは満席でした。

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江戸時代(以前)に建てられた天守閣が残っている全国12か所の中で、ここは唯一の山城とのこと。備中松山藩士はこんな高くて狭いところに毎日仕事に来ていたのか・・・と感心しましたが、江戸時代の武士たちにとっても戦国仕様の山城はあまりに不便なので、平時の政務は城下町でとっていたとのこと。実に合理的です。

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城主様にも謁見できました!

ところで、城主様の元ネタが新選組七番隊組長(隊なのになぜ隊長ではなく組長と呼ぶんだろう)にして槍術師範までやった人物だとは初めて知りました。相当の達人だったであろうに、公式な死因は「石段の下で頓死」とされ、創作の新選組ものでも、存在自体を無視されたり、ろくでもない扱いにされたりする不遇っぷり(登場する場合、たいてい斎藤一に殺される)。。。

印象に残ったのは、備中兵乱で三村氏が滅亡し、父の元親も自害した後に毛利軍によってとらえられた三村長法師丸のお話です。あまりに聡明すぎて、成長した後の復讐をおそれた小早川隆景によって処刑される際、

夢の世に 幻の身の 生まれ来て 露に宿かる 宵のいかづち

と辞世を遺して儚くなったそうですが、その時の年は実に8歳。8歳児の和歌じゃないでしょ・・・賢すぎて幸せになれないなんて( ;A;)

 

 

しまぬひと先生とワンダーランド

先日、実はひっそりと久々の県外出張に行っていました。

早々に仕事が片付いた後、少し前に高梁から登録替えした「島ぬ人先生」の事務所を訪ねてみたのですが、街中のショッピングセンター?の一角にある、ブルジョワな法律事務所でした。うおおお。。。

で、元気そうだった島ぬ人先生と岡山ネタ、高梁ネタなどで盛り上がったのですが、割と最近起こった殺人事件はもちろんのこと、彼が高梁へやってきたときには既に閉鎖されていたはずの「朝霧温泉ゆらら」の新しい指定管理者候補が決まったというニュースまで抑えていたことにはびっくりでした。私も知らなかった・・・というより、関連業界とかでなければ、岡山で知っている人が何人いるのかというレベルのマイナーニュースだと思うのですが、現地を離れてなお、なんという高梁愛。。。

しかし、そんな彼に

「ゆららは、『ワンダーランド』という遊園地の跡地である」

という事実を指摘したところ、

「そ、そうだったんですか?知りませんでした・・・!」

と、挙動不審なまでに動揺していました。そう。ゆららの地には、1980年から96年までの間、「きびの郷 ワンダーランド」というかなり規模の大きな遊園地が存在していたのですが、ゆららの現在と未来は抑えていた彼も、過去は知らないようでした。

ワンダーランドは、立地的にも高梁市の中心部から少し?離れたところにあり、それだけでも岡山・倉敷といった都市部からの集客には不利でした。さらに私が子どもだった当時は、高梁どころか総社にすら高速道路のICがなかったという事実を忘れてはいけません。山陽自動車道における岡山・倉敷のほぼ中心あたりから北房に向けて北上するルートが開通したのは、総社までですら1991年で、最寄り?の賀陽にICができたころには、ワンダーランドは既に既に閉鎖されていたのです。なんという悲劇の遊園地でしょうか。島ぬ人先生がその秘密を知らないのもむべなるかな、きっと地元の人ほど語りたくない黒歴史と化しているのでしょう

どうでもいいけれど、私としては彼のことを「島ぬ人先生」と書いて「しまんちゅせんせい」と読んでいる・・・つもりだったのですが、冷静に考えてみると、有名な曲名「島人ぬ宝」が「しまんちゅのたから」という読みだということは、「しまんちゅせんせい」と読ませるには「島人先生」と書かなければならず、「島ぬ人」だとその読みは「しまんちゅ」ではなく「しまぬひと」になってしまうのではないかと、最近になって気がついてしまいました。遅すぎる&愚かすぎる私。。。

 

ロースクール組の星

大和田常務だけでなく頭取、そして悪徳幹事長にまとめて1000倍返しを宣言してしまった「半沢直樹」。いくらなんでも盛りすぎだろwwwと思いつつも、私が採用した中野渡頭取ロクデナシ説に公式が乗っかったことには感無量と言わざるを得ません(「頭取にはちゃんとお考えがあるはずだ!」という説も強いようですが、悪徳幹事長との妥協を拒否して自らの不祥事を公表するという模範解答と比較して、資料を悪徳幹事長に渡すことのメリットが見いだせません。)。

しかし、そんな私に一番気になったのは、悪役陣の一角、帝国航空再建のために政府によって設置されたタスクフォースを事実上取り仕切る乃原正太弁護士の設定だったりします。

今回のお話で、彼にはロースクールへの在籍歴があると判明しました。

・ロースクール創設は2004年4月

ということからすれば、2004年4月にロースクール第1期生として入学してその後も最速パターン、すなわちロー1年時の旧試験に合格し、翌05年に退学して司法修習入りするという経歴だったとしても、修習期59期となり、これ以前の修習期ではありえないことになります。弁護士生活13年以内で伊勢志摩の巨悪の尻尾をつかみうる会社の元顧問弁護士かつ企業倒産処理のトップランナーとして政府から(蓮舫+小池百合子)÷2を大きくしのぐ絶大なチカラを伴う立場を与えられる今の地位を築いたとは、どれほどの切れ者なんでしょうか。

その一方で、

・回想シーンで、「34年前」に小学生だった時の光景が描かれる

ことからすれば、2020年時点での年齢は40~46歳となります(公式HPに年齢表記はなし)。弁護士生活を最長の13年に設定したとしても、彼が弁護士になったのは27~33歳となり、エリートにありがちな「22歳で学部卒、ロー直行」というパターンでもありえません。

このお話が202X年、すなわち未来世界のお話だという可能性も考えましたが、東京セントラル証券編で年下社員たちが氷河期世代であることを前提とした訓示をしていたことと矛盾が生じます(原作的にも半沢はバブル世代)。

40台前半で、こんな人生も歩めたのか・・・と思うと、自分がいかにこれまでの人生を無駄にしてきたのかと悲しくなりました。

果てしなく遠い麒麟坂

全44回の予定のはずですが、第24回を終えてまだ足利義輝が討たれた段階で、いまだに光秀が信長に仕官すらしていない「麒麟がくる」。本当に尺が足りるのか不安になってきました。

その性質上、本能寺の変で終わった「信長 KING OF ZIPANG」について、全48回という違いはとりあえず無視して「あと20回」という回を調べてみたところ、第29回はもう「姉川の合戦」でした。「信長」は戦国大河で珍しく足利義輝が役者付きで、「将軍暗殺」という回もあったのですが、それは第21回のこと。全体でも4回短いうえ、永禄の変が実に4回遅いというのはいかにも気になります。しかも、この遅れている4回の中には、光秀が信長に仕官するだけでなく、信長が足利義昭を奉じて京に入り、征夷大将軍に就任させるもやがて対立したり、朝倉攻めの途中に信長包囲網を形成されたうえ浅井に裏切られて撤退する際の「金ヶ崎の退き口」で光秀が秀吉とともに名をあげたり・・・という過程があるはずで、とてもナレーションだけで済ませられる話ではなさそうです。

さらに言うなら、信長は本能寺の変で終わりでもいいのですが、光秀はその後の山崎の戦い、そしてその後の農民たちとの最後の戦いも必要なはずです。

もしや、「麒麟がくる」の最終回は、本能寺で信長を討ち果たし、いまだ来ない麒麟について

「おれはようやくのぼりはじめたばかりだからな このはてしなく遠い麒麟坂を・・・」

などともっともらしく語って終わったりしないか、心配でなりませぬ。

 

鬼電

携帯電話に出られない約2時間の間に、某大病院から、片手では数えきれない回数の着信の痕跡が。

この病院には被後見人の方が入院されたばかりだったため、

「まさか・・・」

と冷や汗が出たのですが、実際には「早く入院手続きの判を押しに来い」という督促でした。

後見業務をやっていると、病院の容赦のない連絡攻撃を受けることがよくあります。以前、朝に目が覚めると、午前6時ころから病院の着信が多数あったため、午前9時ころにかけなおすと

「午前6時〇分に亡くなられたのに(確かにその直後が最初の着信だった)、どうして3時間も連絡をいただけなかったんですか!」

と怒られたことがあります(ちなみに、入院中とはいえ突然の死で、事前の予測は全く不可能なケースでした)。後見人ならざる家族でも、電話にすぐに出られないことはよくあると思うのですが、やはりこんな感じなんでしょうか。。。