刑務所での待機中に、数年前に一時「数年後のフラレタリアート委員会の双璧」(注・「双壁」ではありません)となることを期待されていたのに、いつの間にやら脱北を果たしてしまった先生に久しぶりに遭遇してしまいました。
「『離れてみて初めて偉大なる将軍様の聖恩を理解しました!今こそ自ら復帰を志願し、我が身をささげます!』と言えば、フラセタリアート先生も置き去りにされた同期の先生もきっと喜んで許してくれますぞ。さあ、今こそ正道へ立ち返るご決断を!」
と促したのですが、まずはツンデレのツンを演出したかったのでしょう、
「自分の復帰など、誰ひとり望んではいません!」
などと、ツッコミ待ちとしか思えない意地を張ります。
「いやいや、私が望んでいる時点で『誰ひとり』は成立しておりません!さあ、ご決断を!それとも私めがフラセタリアート先生への伝令を務めましょうか?」
と迫りながら、
「さては私のことを『ひとり』扱いしていないのだろうか?」
と疑念を抱いていたところに、旧サニーランド先生が登場されました。これは一興、旧サニーランド先生とともに脱北先生の帰国事業を本格化させようとしたのですが・・・話の結論は、なぜか「全 部 旧 サ ニ ー ラ ン ド 先 生 の せ い」という結論に至っていました。。。
「3年ほにゃらか制度」を悪用して脱北を果たしただけでなく、いいおもちゃを見つけたモードの私と旧サニーランド先生を相手にしながら、まるで自分に課せられたかなめ石の役割を草太に移してしまった悪猫ダイジンのように、いつの間にかおもちゃ役を旧サニーランド先生に移して虎口を脱してしまった彼のおそるべき手腕を目の当たりにした私は、彼の将来性を再認識させられるのでした。