幕末期の恨み

日弁連が全国の司法偏在の解消を掲げた際の大目標が「地裁支部単位での『ゼロ・ワン』地域解消」なのですが、これが岡山にとってはかなり致命的な問題であることは、知る人ぞ知る話。実は、現在の「ゼロ・ワン地域」は、全国でただひとつ、岡山地裁新見支部だったりします。

ちなみに、裁判所的には「新見支部」は新見市単体ですが、他の分野では必ずしもそうではありません。

岡山地方法務局高梁支局・・・高梁市、新見市、吉備中央町の一部(旧賀陽町)、真庭市の一部

新見労働基準監督署・・・新見市、高梁市、吉備中央町の一部(旧賀陽町)

高梁、新見を同一圏とする官庁は、決して珍しくありません。民間でも、備北信用金庫の営業エリアは、地方法務局と近いようです。

なんでこんなややこしいことになっているのかというと、新見と高梁はもともと政治的にも経済的にも近い関係だったにもかかわらず、幕末に備中松山藩が朝敵となって降伏した際、明治政府から憎まれ、その勢力圏を解体されてしまったからだとか。山田方谷等の英断によって城下が戦火に包まれることはありませんでしたが、やはり「松山藩」の称号を伊予に奪われただけにはとどまらない実害もあったようです。

もし備中松山藩が朝敵となっていなければ、新見のゼロ・ワン問題は現在岡山地裁本庁の管轄とされている高梁市等と同じエリアとなり、場合によっては「岡山地裁高梁支部」となりながらも多くの背景人口を確保していたかもしれません。そうなれば、新見市のみならず高梁市の法律事務所も支部の弁護士としてカウントでき、「ワン地域」でなくなったというのに、無念なことです。

幕末期の心情的な恨みつらみが与える影響は、確かに今も存在しているのでした。

 

夏の偉大な発明

蚊が増えてくるこの時期になると、電撃ラケットは、人類の発明の中でもかなり偉大な部類に入ると感服させられます。

絶対の法則がまたひとつ・・・

弁護士業界の絶対の法則である「弁護士の秘密保持の最大の敵は、身内である」の正しさを実感しながら、このような問題と無縁なうちの「身内」に深き感謝を捧げます。

 

日本経済の闇

先日東京に行き、夜の遅い時間にひとりでラーメン屋へ入ったところ、東南アジア系の顔立ちと名札のお姉さんが注文を取りにきました。

ところが

「ラーメン、ひとつ」

と頼んでみたところ、なぜか

「らーめん、イツツデスネ?」

とおそろしい聞き返し。

「違う違う!ノーノー!ラーメン、ワン!OK?」

とひとさし指を立ててみたところ、彼女は

「スイマセン。OK!」

と言って入っていったのですが・・・その後、なぜかお盆に3人前のラーメンを乗せて私のところへ。。。

さすがに文句を言ったら、上司らしき日本人が出てきて平謝り、店員さんショボーンだったわけですが、この程度の日本語しか話せない外国人を低賃金で使い倒してようやく回る日本経済の闇を垣間見ました。。。

 

禁断症状

今週は非常に予定が詰まっているにもかかわらず、そろそろ次の当番・国選の順番が来そうだったので、

「近場の事件が来ないかなあ・・・」

などとよこしまなことを考えていたところ、来たのは、4月以降同じ名簿で回す制度になったばかりの、在宅の起訴済事案の国選弁護人でした。

普通なら喜ぶところなのでしょうが、なんとなく物足りない気持ちになってしまうあたり、かつて某会員(アルデバラン氏とも伝えられます)がつぶやいたという、

「国選は麻薬だ・・・」

という言葉の正しさを証明してしまった気がします。

備州のドン・ファン

今日は所用があってフラレタリアート委員会の二次会に参加していないのですが、ここでもフラセタリアート氏がいろいろ地雷を踏みまくったようで、参加できなかったことが実に残念でなりません。

彼が許されるためには、正式に結成されたらしい十字軍の前に跪き、「備州のドン・ファン」たる過去を告解の上で邪教を棄て、ひたすらに許しを乞うしかないのですが、彼は、何を守ろうとしているのかは知りませんが、一貫して妙な抵抗を示し続けています。

神の名の下に行われた歴史上の十字軍遠征は、敵が異教徒=絶対正義たる神の敵だったこともあって、高潔な戦争だったわけでは断じてなく、むしろ悲惨な殺戮と略奪が通例だったようですが、果たして備州のドン・ファンを待っているのは、どのような運命なのでしょうか。。。

非国民の原点

FIFAワールドカップは、日本の初戦が近づいています。本戦2ヶ月前のハリルホジッチ監督解任で思いっきり冷水をぶっかけられた感のある私的にはかなり冷ややかなわけですが、考えてみれば、私にとってのサッカーW杯は、1990年イタリア大会以前は認識すらしておらず、94年アメリカ大会(あの「ドーハの悲劇」の大会)に始まります。

当時の私は、4年前にはウンともスンとも言っていなかったのに、Jリーグが始まった途端、商売のにおいを感じたのか、「日本代表推し」を始めたマスコミの急変に反感を持っていたことから、実力水準は劣るものの、湾岸戦争という政治的背景の中で「アメリカにイラク国旗を立てる!」という目標を掲げていたイラク代表を

「立場の是非はともかく、目標が漢(おとこ)らしい!」

と本気で推しており、その結果はドーハの悲劇に至る・・・という、なかなか非国民な原体験でした。その時に比べれば、私のサッカー日本代表に対する態度はずっと温かいとも言えます。

そんな私がサッカー日本代表への認識を改めたのは、96年アトランタ五輪のGLで、ロベルト・カルロスらを擁し、さらにオーバーエイジ枠をフル活用してリバウドらまで加えていたブラジル代表に対し、オーバーエイジ枠なしの日本U-23代表が、28本のシュートを浴びながら、わずか4本のシュートのうち1本を決め、1-0で破った「マイアミの奇跡」です。「圧倒的に劣る戦力を前提としつつ、現実的な守備戦術でわずかなチャンスを待ち、そのワンチャンスをものにした」という、私の法曹テニスにおけるキャラ立ちを知る人ならだれもが納得するであろう大好物のシチュエーションによる勝利によって、それ以降はサッカー日本代表をようやく認め(お前ごときに認められる必要など、毫もない・・・というツッコミを禁ず)、応援するようになったのです。

この時の監督が今回の代表監督である西野朗さんであることを思えば、直前の監督解任による悲惨で「もう彼しかいない」という状況のもと(実際、内部昇格以外の人事は恥ずかしくてありえない)、火中の栗を拾わされた彼のことは、生温かく応援したいと思います。

まなちゃんが日本を救う!【今週の鬼太郎】

先週、首相によって「八百八狸軍団」に政権移譲がなされてしまった日本ですが、今週はたぬき政権を批判したり、店でたぬきそばを頼んだりしたら、たぬき法違反で反たぬき派収容所へ収容されてしまう、言論統制国家へと変貌していました。

先週鬼太郎が石になってしまったので、チーム鬼太郎のその他のメンバー(裏切ったままのねずみ男も除く)+まなちゃんが、八百八狸軍団首領の刑部たぬきの力の源泉らしいかなめ石の破壊に挑むわけですが、それを阻止しようとする狸軍団との攻防での妖怪たちの貢献度は、残酷なまでに差が出てしまいました。

一反もめん・・・怪力たぬきに「デビル・トムボーイ」(古い・・・)を仕掛けて返り討ちに遭う

子泣きじじい・・・怪力たぬきに抱えられた状態で石化して足止めに成功するも、八百八匹?のうち1匹しか足止めできない

砂かけばばあ・・・「砂太鼓」で土石流ならぬ土砂流?を起こし、追っ手すべてを刑部たぬきのところまで押し戻す

・・・砂かけばばあ1人で良かったんじゃないか?ふんどしにされた一反もめんの屈辱が、完全に無駄死に。

で、かなめ石にたどりついたまなちゃんが、刑部たぬきの狸化の呪いに打ち勝ってかなめ石を破壊します。巨大なかなめ石を片手で崖から突き落とせるまなちゃんの怪力がはんぱない。そして、破壊された時点で全滅するかなめ石をわざわざ崖上にセットする狸軍団は、やはり知力が残念。

さらに、刑部たぬきの怨霊によってよみがえった妖怪獣との戦いでも、石化から解除された鬼太郎と協力しての「石破ラブラブ天驚拳」(やはり古い)で撃破し、日本に平和が取り戻されました。

・・・これって、最高殊勲はどう見ても鬼太郎よりまなちゃんです。完全に日本の救世主。

今週は忘れられたように再登場すらなかった首相は、きっとたぬきに政権を移譲した責任を問われて政権与党もろとも政治生命を失ったことでしょう。八百八狸軍団が、首相官邸?の武力制圧後、なぜ力づくで憲法を停止してたぬき政権を樹立するのではなく、首相からの「政権を移譲する」という言質にこだわったのかという解説は、特にありませんでした。政治家が暴走して自衛隊に攻撃を命じず、妖怪獣を地上に下ろすことができなかった場合のプランなど、割と行き当たりばったりさが目立ったたぬきに対して政権を移譲してしまった愚かさは、ちょっと擁護しようがない・・・

今回の危機は深刻だっただけに、改心の描写すらなかったねずみ男はもう帰ってこれないのが普通だと思うんですが、来週には何事もなかったように復帰するお約束。。。

山奥に広がる金田一世界

先日、仕事で高梁市に行く機会があり、高梁市街から旧成羽町、そして旧備中町へと同市を横断してきました。

高梁市というと、岡山県内でも高齢化率と人口減少率が高いエリアとされていますが、高梁市から旧成羽町にかけては、コンビニやドラッグストアも建ち並んで割とcityな印象でした。それが切り替わるのは、旧成羽町の中心地を過ぎて旧備中町へと向かうあたり。

「金田一耕助クル━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!」

山に密生する新緑の木々、流れの強い清流、まばらな集落のところどころに点在する、周囲を見下ろすかのような佇まいの庄屋然とした日本家屋・・・私のイメージする横溝正史や金田一耕助の世界が、そこには広がっていました。

「うおお、蔵に家紋まで彫り込んだこのお屋敷こそ、連続殺人の舞台となる衰えかけた素封家?」

「こんな旧家の家宝にこそ、見立て殺人のテーマが眠っているのでは?」

「この奥の人造湖で、誰の変死体が発見されるんだろうか・・・」

「この小径なら、深夜に遺体をかついだまま名探偵とすれ違っても気づかれないかも・・・」

「やはり、真犯人は妖艶でちょっと年増な美女でなければならぬ・・・」

などと、車を走らせながら、物騒で好き勝手な妄想ばかりを膨らませました。

ちなみに、金田一耕助=岡山県というイメージは一般にも強いですが、有名どころの中で、高梁市をモデルとしていると思われる原作は見当たりません。原作での作品の舞台ははっきり新見市と分かる「八つ墓村」で、なぜかロケは高梁市が使われることが多いのですが、その多くは旧成羽町北部の吹屋地区であり、私が通ったエリアがロケに使われた史実は確認できていません。しかし、どうせ妄想なのだと割り切れば、拠って立つ根拠などどうでもよいのです。

異国出廷記

今日は弁論で大阪地裁に行きました。実は17年間で初大阪地裁。大阪地裁と警察署を挟んだところにあったのが、無駄に?でかい大阪弁護士会館。

私がこれまでに裁判(調停を含む)で足を踏み入れた本庁は、岡山、鳥取、函館、広島、名古屋、東京に続いて7か所目です。このほか、松山と香川は修習生時代に指導担当に同行して連れて行ってもらったのですが、これを合わせても9か所にしかなりません。数えてみると、思ったより少ない。

裁判所で空港以上の厳しい手荷物検査を受けたり、エレベーターで無意識に左側に立って思い切り人の流れを妨害したりしながら、私は岡山レベルの大都会でないと生きていけないということを痛感しました。

でも、ステーキといくらをまぶした「にくら丼」は美味しかった。。。