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死刑執行の可能性

ここ2年弱、死刑判決の確定が止まっていたと思ったら、5月から7月まで3か月連続で新規の死刑確定が出ています。最新の死刑確定となる上村隆死刑囚は、主犯格からの指示を受けて3人を死に至らしめた(2人は殺人、1人は逮捕監禁致死)罪状で死刑判決が確定したのですが、主犯格はそのうち1件が無罪とされたことにより無期懲役にとどまり、「主犯格は無期、実行犯は死刑」という、一見すると不可思議な結果となった点が特徴です。

夏に豪雨が近づくと、

「そういえば、オウムの死刑囚が執行されたのもこんな季節だった」

と思い出す私ですが、平成30年豪雨の月にオウム関係の死刑囚たちが2度に分けて全員執行された2018年7月を1度とカウントした場合、2014年以降の死刑執行数は年間2度以内となっています。

2014.6.26、2014.8.29、2015.6.25、2015.12.18、2016.3.25、2016.11.11、2017.7.13、2017.12.19、2018.7.6、2018.7.26、2018.12.27、2019.8.2、2019.12.26、2021.12.21、2022.7.26

9年間14度(2018.7の2度は1度とカウント)の死刑執行を見ると、時期的な法則が浮かび上がります。

3月…1回、6月…2回、7月…3回、8月…2回、11月…1回、12月…5回

なんとなく「年末か年度末かが多い」というイメージがある死刑執行ですが、実際に集計してみると必ずしもそうではなく、近年の傾向では「年末」と「国会閉会中の夏」が明らかに多いという結果が出ています。そして、昨年0だった死刑の新規確定は今年既に3件になり、現在2件しかない最高裁係属中の高裁無期事案のうち1件は既に秋に弁論が入っています(死刑事件の上告棄却判決は、弁論の1ヶ月程度後になされる場合が多い)。これらの観点からすれば、近いうちに死刑執行があったとしても、なんら驚くには値しないことが分かります。夏になければ、年末にあるでしょう。

別に死刑反対の立場には全く立たず、単なる趣味として日本の犯罪の歴史を研究している私の独り言でした。

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