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インセルとフラレタリアート

ネット上の記事から、最近「インセル」なる単語があることを知りました。

「インセル」とは、”involuntary celibate”という英語を語源とし、wikipediaによると、カナダで生まれた言葉であり、日本語としては「不本意の禁欲主義者」、「非自発的独身者」等と訳され、性的魅力等をめぐる競争は生まれたときから公正ではなく、それを認識しているのは自分たちだけだという理論を崇拝していて、性的魅力に恵まれた同性及び異性への暴力を是認する、男性優位主義者の生態系の一員であるのだそうです。

・・・これって、私が提唱した「フラレタリアート憤怒派」とかなり近い整理なのではないでしょうか?

私がインセルの定義と近い人々を「フラレタリアート憤怒派」として定義したのは、2014年のことだったようです。言葉としては20年以上前からあったという「インセル」よりかなり新しいですが、モテないことへの強い不満を持った人々を個人の個性ではなく社会的な階級「フラレタリアート」の一部と考えつつ(この考え方自体は私のオリジナルではありません)、その不満が女性や社会への攻撃性へ行きついた勢力(憤怒派)と、そうではなく自身の否定と無力感に行きついた勢力(絶望派)という異なるグルーピングの一方と定義することによって、より広い人々の生態分析につながる視点を提供していること、そして「インセル」が「男性優位主義者」=男性のみに限定しているのに対し、私がこれを男性に限っていないことについて、「インセル」とまったく異なる経路に基づいて、社会的現象に対する独自の分析と指摘の材料を提供しているという意味で、独自の存在価値を持つ学説だと、我ながら感動しました。

「インセル」という言葉自体は、語源からすると絶望派も含めたフラレタリアート全体を指す出発点から出てきたにもかかわらず、その意味において「憤怒派」と類似の意味で使われているという状態ですが、これからのこの層についての議論については、私の史観も極めて大きな意味を持つような気がして、内心で歓喜した次第です。

 

 

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