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判決の決まり字~7字決まり編~

百人一首では、読み手が取るべき札を読み上げている途中に競技者が取ってしまうことがあります。・・・というより、上級者レベルになると、読み手が全部読み上げるまで取れない競技者ではまず勝てないそうです。

これは、百人一首の各札には「決まり字」と呼ばれるものがあり、例えば「む」は「一字決まり」で、読み手が次に取るべき札を読み上げる際に最初の一文字が「む」だったとすると、「むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆふぐれ」の歌以外に「む」で始まる歌は存在しないことから、「きりたちのぼる あきのゆふぐれ」の札を取るべきと判断できるのです。

しかし、最初の一文字で判断がつく「一字決まり」は少数で、「二字決まり」「三字決まり」などの方が多くあります。最多の「六字決まり」については、読み手が「あさぼらけ」と読み上げても、百人一首には、この五字から始まる歌が「あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき」と「あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに あらはれわたる せぜのあじろぎ」の二首存在するため、六文字目が「あ」と続くか、「う」と続くかを聞くまで、どの札を取ればいいのか確定しません。

最近の若い人はあまり知らないかもしれない(某漫画を読んでいる人は除く)知識ですが、我々の業界にも「〇字決まり」があることは知っている人も多いようです。

今日の裁判所での刑事判決の言い渡しで、裁判官の言葉に注目していたところ、

「被告人を、『ば』」

の時点でキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!です。もし主要罪名について有罪認定なら、そこは

「被告人を、『ち』」

で始まるはずで、「ひこくにんを ばっきん〇えんに・・・」「ひこくにんを ちょうえき〇ねんに・・・」の分かれ道がそこにあるのです。

割と有名なところでは、無罪主張案件の基本形である「六字決まり」の「ひこくにん『は』無罪」(無罪判決)、「ひこくにん『を』~に処する」(有罪判決)、控訴審の基本形である「一字決まり」の「『ほ』んけん控訴を棄却する」「『げ』ん判決を破棄する」などがあります。それにしても、日本文化と判決言渡しは奥が深い。

 

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