Home » NEWS » 検事たちの夏

検事たちの夏

次期検事総長問題を見ていてなんとなく既視感がある騒動だと思っていたところ、城山三郎の「官僚たちの夏」と、そのモデルになった通産省次官人事だと思い至りました。

「官僚たちの夏」の中には、日本の国益のためにがむしゃらに突き進み、「ミスター通産省」と呼ばれた主人公が、あまりに歯に衣着せぬ言動や態度を池田勇人や三木武夫ら政治家たちに傲岸不遜と受け止められ、政治の介入によって、政策面で主人公と対立する一方で政治家たちとは良好な関係を築いていたライバルに通産省事務次官の地位をさらわれるというお話があったはずです。このモデルになった次官人事は1963年なので、もう57年も昔のお話になります。

「官僚たちの夏」の主人公は定年までまだ間があったため、結局2年遅れて事務次官になるところは、両当事者とも検事総長になれなかったら定年退職という今回と構図が違うのですが、歴史というものは思いのほか頻繁に繰り返すものなのかもしれません。時代や組織は少々違っても、それを動かすのが人間である以上、生じる現象もまた似通ってくるのでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>