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幻の大河「武蔵 MUSASHI」

再来年の大河である「鎌倉殿の13人」が楽しみすぎる私ですが、放映されたのは割と最近なのに、いまだにDVD化されていない大河もいくつかあることを思い出しました。

現代劇路線から時代劇路線に復帰した「独眼竜政宗」(1987)以降だと、

・琉球の風(1993)

・北条時宗(2001)

・武蔵 MUSASHI(2003)

の3本は、完全版がDVD化されていないようです(総集編は「北条時宗」のみDVD化済み)。

・・・このうち「武蔵 MUSASHI」は、岡山県とも思いっきり関わる大河であり、放映が決まったころは、岡山は結構盛り上がっていた記憶があります。

NHKテレビ放送50周年、大河ドラマ40周年記念作品、原作は戦前の国民的作家・吉川英治、主人公が市川海老蔵でヒロインが米倉涼子、宿敵が松岡昌弘、主人公に立ちはだかる壁となる一族が藤田まこと・中井貴一・高嶋政伸、主人公の悪友が堤真一、他の主要登場人物としても渡瀬恒彦、西田敏行、中村雅俊、宮沢りえや仲間由紀恵、子役で三浦春馬らを配置した豪華俳優陣・・・と名前だけ並べれば、成功が約束されていた・・・ように見えます。それが・・・数年前に視聴者約1000人の投票によって歴代全大河ドラマのランキングを出した某番組では、1位が「平清盛」という結果から相当偏った層が対象となっていたという前提は必要であるにしても、「武蔵 MUSASHI」の得票はゼロで、「春の坂道」(1971)と並んで最下位だったとか。「春の坂道」世代と「武蔵」世代のランキングへの参加者の違いを考えると、「武蔵」の扱いの凄さがなお引き立ちます。そして、DVD化の扱いからは、公式にも黒歴史化されていると言っても過言ではありません。ど う し て こ う な っ た orz。

原作で宮本武蔵の生国とされていた旧・大原町周辺は、他の観光資源が豊富とはいえない地域だということもあり、さぞ燃えていたに違いありません。いや、現に燃えていて、大原周辺には、智頭急行の駅が「宮本武蔵駅」となっていたり、武蔵関連の観光で大々的に売り出したと思われる施設がいくつかあったりするのですが、その目玉のひとつだったはずの温泉・プール施設は、既に閉鎖になった模様です(なぜ武蔵の里に温泉・プールだったのかは不明)。

ちなみに、宮本武蔵の出生地は、もともとは播磨か美作かで意見が割れており、原作では美作説が採用されていたのですが、その後に発見された、武蔵の養子である宮本伊織が奉納したお札には、武蔵は播磨生まれと明記されていたと判明しています。いろいろと切ない話です。

現在の岡山では、「山田方谷」「宇喜多直家」などを誘致する動きがあるようですが、たった20年前に幻の大河があったことを、決して忘れてはいけないのです。

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