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新旧金田一対決

最近「鎌倉殿の13人」ばかりでしたが、「麒麟がくる」も観ています。

今週は駆け足で比叡山の焼き討ちに至ったわけですが、比叡山との和睦→焼き討ちに至るまでの過程がかなりカットされてるっぽいのは、残念です。まあ、通常の戦国大河ではそもそも比叡山との開戦→苦戦→和睦の過程自体が描かれないことも珍しくないのですが、今回のシナリオなら、信長のセリフだけで済まされた事前の「女子供は逃げよ!」という警告→逃げない・・・という流れは入れた方がよかった。また、先週光秀も手を貸した筒井順慶の幕閣入りに久秀が激怒するシーンでの光秀の態度も、先週の経緯を忘れたようで首をひねらざるを得ません。

とはいえ、比叡山の堕落と覚恕=小朝師匠の怪演にすべて持って行かれましたw正親町天皇=坂東玉三郎に対する 「美しい兄への醜い弟の嫉妬と怨念」にとりつかれたという覚恕の歪みっぷりには激しく納得。…でも、脚本を見た時に小朝師匠は傷つかなかったのだろうかw

歴史上、比叡山は複数回の焼き討ちを食らっており、それに限らず日本で宗教勢力が焼き討ちを食らう場合は、宗教勢力自身にも宗教勢力にあるまじき腐敗っぷりを見せていた時期だったりします。そうした背景まで描く「麒麟がくる」だけに、やはり例年より短い数回分が惜しい。。。

ネット上では、「軍師官兵衛」で小朝師匠が光秀を演じていたことに着目した「新旧光秀対決」への評論がいろいろされていました。ただ、私としては、 「幕府の腐敗を象徴する男」である室町幕府の執事・摂津晴門(片岡鶴太郎)に対し、光秀(長谷川博己)が正面から挑戦状を叩きつける光景に、「新旧金田一耕助対決」を見てしまった次第。片岡鶴太郎は、私が若い頃の定番・金田一耕助でしたし、長谷川博己も2016年に1作だけ「獄門島」で金田一耕助を演じていましたから。

ちなみに、「獄門島」におけるハセヒロ金田一は、原作と違って真犯人を煽り倒した挙句ほぼ狂死させるという脚本のせいで、

「あれは金田一とは違う」

とかなり批判を浴び(原作の金田一耕助は、真犯人を特定していても、「武士の情け」で事実上自殺を黙認したり、真相の解説中に真犯人をかばって自殺した登場人物の思いを汲み、看破した真相をそのまま闇に葬ったりする優しい人物でなのです)、結局長谷川版はその1作だけで終わった(その後は吉岡秀隆に交代)わけですが、狂気すら含んだ鶴太郎への態度は、あの時の真犯人煽り倒しをほうふつとさせるものでした。 NHKの中には、ハセヒロを見ると煽り倒し役をさせたくなってしまう有力者でもいるのでしょうか。

というわけで、NHKさん、とっとと吉岡版「悪魔の手毬唄」を作りなさい。当然、岡山ロケで。

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