Home » NEWS » 新市場創出???

新市場創出???

総選挙が近づいて、選択的夫婦別姓論がまた再燃していましたが、その論点を最初に聞いた時に反射的に思った

「その場合、子どもの姓はどうするんだろう?」

という問題への対策については、どうやらその時から全く進展している気配がなさそうです。おいおい。。。

いちおう平成8年の法制審議会での議論の結果出てきた案では、婚姻時にどちらかに決めておく、という立て方となっていたようですが、その話し合いがつかない場合、たぶん婚姻届けが受理されず、結婚できないことになります。それはそれで違憲訴訟を起こしたいという方が現れそうではあります。。。

中には「自由を拘束するな!生まれたらそのたびに決めればよい!」などと主張している人も少なくないようです。ただし、この場合、話し合いがつかないことによる「名無し」ならぬ「姓無し」の子どもの数は、前記の方式よりさらに増加することになります。この理由で出生届が提出できない無戸籍児の誕生・・・にはさすがに国もしないとは思いますが、果たしてこうした子らの姓が決まるまではどうするのでしょう。 仮の姓をつけようものなら「仮でも姓を取った方が既成事実として有利になる」ということになり、それだけ子どもの姓を欲しがって争っている両親間では合意は絶対できないし、だからといって「姓が確定するまでの期間、子の姓は仮に父(母)の姓とする」なんて規定はもっと通らないであろう一方、生後40日過ぎたら保育園での扱いで姓が必要になったりする可能性はあるわけで。

そういう場合、たぶん「家裁が審判で決める」ということになるでしょうが、通常の夫婦生活自体は成り立っている夫婦の子どもの姓なんて、果たして何を基準に決めるのだろうか、とか、期間だってそんなにながくかけられないだろう、 とか考えていると、家裁裁判官に同情を禁じえません。

夫婦の選択的別姓が導入された瞬間、もしかすると我々には「子の姓を定める審判」という新市場が創出されるのかもしれません。嬉しくもくそもないけど。もっとも、我々とて、そんな事件の代理人を依頼された際、何を主張し、何を立証すれば依頼者側の姓に子どもの姓を引っ張れるのか、全く想像もつかず、バラ色の未来にはまったくつながりそうにありません…。 法〇大×院でみずみずしい人権感覚を学んだ世代であれば、もしかするとこうした裁判での戦い方が既に閃いていたりするのでしょうか。。。

あるいは、「離婚には山ほど関わるが、結婚にはほぼ関わらない」という我々が、結婚時に

「子の姓は、男児は父、女児は母の姓とする」

「奇数の順番で生まれた子の姓は母、偶数の順番で生まれた子の姓は父とする」

みたいな子の姓に関する合意書を作成し、立ち会ったりするようになるのかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*