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鎌倉殿の13人・秀次無惨

今週の「鎌倉殿の13人」は、9人に減った宿老たちの退場こそなかったものの、頼朝の弟で、唯一頼朝の死後も生き残っていた阿野全成が、非業の死を遂げてしまいました。第7話の登場の時の
「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前!・・・今日は、日が悪い!」
という鮮烈な逃亡劇が、まさかここで感動の最期につながるとは思いませんでした。。。

三谷幸喜の大河は、平凡な善人がひどい目に合わせられる傾向があります。 「鎌倉殿の13人」の全成の場合、まったくの冤罪ではなく、鎌倉殿を2度にわたって呪詛したこと自体は事実なこと、「僧侶の呪詛」は不能犯の代表例ではなく殺人の実行行為であった時代であることから、重罪人とされることはやむを得ないような気はしますが、2度ともあの状況に陥ったら罪を犯す…と納得せざるを得ないあたり、いかにも善良な凡人です。2度めのあそこで、

「今、持ってこられたヒトガタを証拠に比企能員を告発しろよ!」

とみんなツッコんだと思いますが、そんなことをその場でできたらもはや凡人ではありません。だからこそ、全成に対する私のシンパシーが半端ではないわけです。

全成役の新納慎也さんは、「真田丸」でも豊臣秀次役で、平凡な善人ながら息子のいない天下人・豊臣秀吉の後継者に指名されて重すぎる期待に押し潰され、秀頼の誕生等によってさらに苦悩を深めた末、鬱になって自害したところ、なぜか妻子を皆殺しにされるという悲惨な役回りを演じています。「新選組!」が放映された2004年はまだ「三谷組」に入っていなかったようですが、当時から縁があったとしたら、河合耆三郎役でもあてられたのではないでしょうか。そういえば、彼も切腹の時に介錯を仕損じられてたいへんなことになったっけ…T△T

全成に対してはキャスト発表時から期待していた私(倉殿の13人-今若が 大河ドラマに ついに出た – 笑六法 (aozora-law.info) )ですが、その期待はおおいに満足させてもらったといわなければなりません。切り損じられて自分の血を見せつけられたことで、赤がよく似合う妻を思い出してその名を呼ぶなんて、あの時代にどれだけ純愛なのか。。。

ただ、子供向けのお話であっても、牛若丸のお話では、今若と乙若のその後もしっかり描いてほしいと願っています。ちなみに、大人向けという意味では、「わが身を清盛に差し出して今若以下3人の幼な児の生命を守った」と言われる常盤御前ですが、実際にはそれ以前に満12歳で戦闘に参加した頼朝の助命が、常盤御前とは全く無関係に決定していたことから、彼女の動向に関わらず、戦闘に参加しておらず、年齢もずっと下だった子供たちの助命は必然だったということはあまり知られていません。その意味で、平清盛のゲスっぷりは、フラレタリアート的な観点ならずとも、なかなか相当のものと言わざるを得ません。

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